入国後、組合にて1ヶ月の講習を受ける実習生たち。初めての日本で新しいことを学ぶ実習生たちのやる気を引き出すツールが「クラスのビー玉」です。

「ビジターセッションの司会進行、大変だったけどありがとう。」
「とてもよい気付きがありましたね。素晴らしいです。」
「積極的にクラスをまとめることができましたね。ありがとう。」
そんな言葉で実習生に語りかけ、静まり返ったクラスの中でガラスの器にビー玉を落とします。

褒められたり感謝されたりするのはいくつになっても嬉しいもの。「ガラスの器をビー玉で満たしたい。また次も頑張ろう！」といやる気が湧いてきます。また、実習生が異文化の日本で生活していくうえで必要な「日本で喜ばれることは何なのか」という感覚を、「あの行動で褒められた時、感謝された時に、このビー玉をもらったなぁ。」という経験で身に付けていきます。

このクラスのビー玉、それだけの効果ではありません。組合スタッフにも「実習生のよいところを見つけて伸ばしてあげよう」という意識が芽生えてきます。それは実習生自身の成長にもつながります。

新型コロナウイルスの影響で入国がない状況が続いていますが、実習生を迎え入れて「クラスのビー玉」を再開できる日が待ち遠しいです。